住宅購入のきっかけ
今の嫁さんと結婚する気になった平成16年中頃から、当時のアパートでは狭すぎるために引越しを考え始めた。
そこは、4帖のキッチンと4帖の和室+5帖の和室。一人暮らしにはちょっと広い程度で、2人で暮らすには結構狭い。
家賃は6万円/月+駐車場1万円であった。
ちょうどその年の年末で契約更新なので、引っ越すにはちょうど良いタイミングなのである。
そこで、色々賃貸物件を捜してみるが3LDKとなると大抵10万円/月以上である。
こりゃあ高い!
2DKでも8〜9万/月はかかるのだ。
諸々の理由で結婚資金も何もないどころか、バブル時代の実家の借財を肩代わりしているため逆にマイナスなのである。
少しでも早く結婚資金をためないといけないのだ。無駄な家賃など払っている場合ではないのである。
その上弱小ハウスメーカー勤務の私の場合、いつ倒産してもおかしくない。
早い所、適当な貯金をためて落ち着きたいものである。
「もうちょっとここで我慢しようよ」(嫁)
「でも、ここじゃ狭すぎるよ〜」(私)
しかし、10万/月になってしまうと年間120万という、途方もない金が垂れ流しになってしまうのだ。
これじゃもったいない。
嫁さんの実家のあるK市は現在私が住んでいるS市よりも物価が安い。
ボロアパートで捜すと、2DKで5万、3DKだと今と変わらない7万位からある。当然駐車場も安い。
いっそのこと、格安賃貸に住んで一気にがんばろうかと思ったが、ここで引っ越したらしばらく引っ越しできないだろう。
万が一子供でもできてしまったら狭すぎるのは非常につらい。
3DKなら今と家賃が変わらないだけに、引越し代をかけるメリットが薄いのだ。
だったら今の所の方が日辺りは良いし、当分粘って子供でもできたら考えるほうが利口である。
などと、あれこれ悩みながら時間だけがドンドン過ぎていた。
買うぞ!
そんなある日、仕事で当社所有のアパートの寸法を測って図面化するために現地測量に行った。
近寄るのも嫌な位ボロボロで、触るのも嫌なくらい汚い。
(よくこんなところに住んでるなぁ・・・)
恐る恐る近づき、玄関を一歩入ると
昼間なのに自分の手も見えないくらい真っ暗闇!
しかも、通風がないので湿気でジメジメしている(うわ〜、不健康!)
何にも見えないので、ライターをつけると・・・
目の前に階段があった(笑)
なんとか照明のスイッチを捜して、ようやく2階へ・・・
2階も暗いがぼんやり中が見える。
廊下になぜか一台のエレクトーンが置いてあった。
すぐ横の部屋の入り口を開けると・・・
「!!!」
ぎょえっ!!!
まじで声が出そうになった・・・
真っ暗な部屋のなかに
おばあさんがひとり
黙って正座していた。
(ひぇ〜)
しかも
目があってしまった!!!
o(><)O O(><)o
(びぇ〜〜〜〜〜)
さらに
よく見ると
部屋の奥に
おばあさんがもう一人。。。
(もうかんべんしてくれぇ!!!!!)
じつはこの部屋・・・
まだ人が住んでいたのであった。。。
(聞いてね〜よ!!!社長〜)
寿命が縮みましたよ、本当・・・
それにしても
こんな真っ暗でジメジメした部屋で・・・
黙って二人
しかも、私の足音を聞いてもまったく反応なし。
もう、人生やる気がないのか???
きっと、年金生活で苦しく、まともなところには住めないんだろうな。
当然、引越し代もないんだろうな・・・
自分の老後を見たような気がした。
「そんな老後は嫌だ〜!」 (ToT)
心の底からそう思った。
「老後の住みかだけは、絶対に手にいれる!」
本当の本気で心に誓った。
賃貸は絶対に嫌。
ボロくても良い。追い出されることのない、自分の家を・・・
そんな事から、思い切って中古住宅&マンションの購入を検討し始めた。
始めのうち「無理しない方が」と言っていた嫁も、後日下町のボロ家(このあたり、多いんです)を見せると「無理しても買おう」と即決!
金利の安い今だからこそ頭金がなくても何とかなるのだ。
今年1年二人でがんばれば、諸経費や、引越し代+頭金位は何とかなるはずだ。
それに、後数年で土地も下げ止まりそうな感じだし(単なる私の直感だが)
この年末は住宅ローン控除が減額になるため、住宅販売は年内が勝負!
中古住宅も含めて熾烈な値引き合戦が予想される。
しかも、このアパートもちょうど更新だ。そろそろ買いどき!であろう。