見えない鉛粉を追え!!
MP-14のバランス調整とインチアップ
および、TN-87のインチダウン

ロングアイアン用にとTN-87を買ったわけだが、シャフトは重いしかなり長いのでスイングバランスが全く違う。
そこで色々計測しているうちにMP-14のシャフト内に10g前後の鉛が入っている?という疑惑が急上昇!
確かに、他のクラブよりも左に飛ぶし、ちょっと力が入るとショートアイアンでも平気で5〜10mくらいフックする。
しかも、5Iだけが5g以上軽いので前々から怪しいと思ってはいたのである。
今回ついに確信し、シャフトを抜いて中をチェックする事にした。
早速、嫌疑のうすい5Iではなく、他より重めで一番怪しい6Iをコンロにセット。火にくべる。
ソケットは固くて動かないのでそのまんま。
『ボゥ!』
案の定ソケットに火がついた・・・
わかっていても、あまりの燃えっぷりの良さにドキッとする。
キッチンとリビング一帯に、体に相当悪そうな悪臭が漂い嫁から文句が出る。
今度は大事なクラブなので加熱しすぎないように途中何度も火から降ろしながらの作業となる。
加熱不足のまま力任せに何度もグリグリねじるので、手の皮がはがれそうになった頃、ようやくヌポっとはずれた。

これが抜いたシャフトの先端である。
キリでグリグリ穴を開けると・・・

案の定サラサラと大量の鉛粉が出てきた。 詰まった鉛の粉が見える・・・↓

その上、先端内側に鉛テープまで貼ってあった。
その重量、
なんと9g・・・ (おいおい!)

あきれて声も出なかった
入れすぎだっつーの!!!(怒)
次に7番を抜いてみたがこちらも8gの鉛粉が出てきた。

手が痛いので、後はあしたのお楽しみ・・・
翌日、5番を抜いてみる

予想に反して6gもの鉛粉が出てきてビックリ!
6番との重量差からして、もっと少ないと思っていた
何本かそろったシャフトを測ってみると、シャフトは短くなってもあまり重さは変わらない様だ。
まとめてやると手の皮がはがれそうなので、毎晩2本ずつ、3日に分けて抜いた
すべての鉛を出してしまうとかなり軽くなってしまったので、このままセットすると確かにスイングバランスが軽すぎる。
カタログデータよりも0.5インチ短いこともあり、シャフトのインチアップでスイングバランスを調整することにした。
せっかく軽いのだから、なるべく重くはしたくない。
まずは0.5インチアップを試すために、5番のシャフトを6番に挿して試打。
ウェート的にはD2になるが、全体重量が軽いのでちょうど良いかも???
と、期待したのだが、やっぱりD2は重い!
計算って正しいものだ・・・(笑)
などと感心しながら打っていると、
10球目くらいで
「ピ〜ン・・・!」というきれいな響きを残して
ヘッドが50mほどすっ飛んでいった。 (・o・;)
接着不良だ!こりゃ〜あかん
やっぱり仮止めじゃダメだった(当たり前だろ!)
周りの人に謝って打つのをやめてもらい、走ってヘッドを拾いに行く。
はずかし〜!!
結局、0.5インチアップでは重すぎたので、0.25インチアップでそろえる事にした。
すると、計算上はTN-87ともちょうど良い重量バランス、スイングウエートバランスとなるはずである。
念のため仮組みして(今度はきっちり接着)試打。
非常に軽くて振り易いアイアンとなったのを確認してから再びばらし、前番手のシャフトを装着する。
また、TN-87はシャフトをカットしてもまだ重いので、軽量グリップに替えてバランスを取る。
重量バランスとスイングバランス、さらに大まかな振動数も近づけたいので大変なのである。
<TN-87シャフトカット後+鉛貼(グリップ側)>
3I 390g 38.5 インチ C7.8
4I 397g 7g差 37.75インチ C7.8 (微妙に重いので短くした)
<MP-14完成後>
5I 405g 8g差 37.5 インチ C8.00
6I 412g 7g差 37.0 インチ C8.60
7I 419g 7g差 36.5 インチ C9.32
8I 427g 8g差 36.0 インチ C9.44
9I 433g 6g差 35.5 インチ C9.77
PW 440g 7g差 35.25インチ D0.69
ものの見事にスイングウェートフローになってしまった(笑)
試打してみると、確かに左への引掛けは大分減り(まだ引掛け気味ではあるが)、かなり打ちやすくはなった
しかも、普通のカーボンアイアンよりもずっと軽くて振りやすい。
しかし、TN-87とのバランスが悪く、TNの方がウェートが軽いのに、振ってみると重く感じる。
これは、シャフト重量が10gほど重いせいであろう。
これから色々調整してみよう
ダメならTN-87もNS950にリシャフトだぁ!

ばらばらになったMP-14。いつ見ても美しいバックラインである
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